「夏の小説」
7月02日(水)
|Moon Gallery & Studio


Time & Location
2025年7月02日 16:00 – 2025年7月06日 19:00
Moon Gallery & Studio, 台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ102
About the event
人生における春夏秋冬は繰り返し巡っていくものですが、私たちはなぜか、夏という季節に特別な愛着を抱いてしまいます。
それは、夏の日差しが眩しく、陽光が溢れ、すべてのものが盛んに息づくからかもしれません。あるいは、個々の人生の中で咲き誇るような経験が、決まって夏の炎熱の中で色褪せることなく記憶に残るからかもしれません。私たちは「希望」という言葉で、夏を、そしてひとつの季節を語りたくなるのです。
夏という季節には、常に尽きることのない生命力が宿っているように思えます。夏に残された記憶の断片は、生き生きとした鮮やかさを持ち、時に爽快で奔放に、時に曖昧で濃密に香ります。
けれども、夏を感じる感受性は、若い時にしか存在しないものでしょうか?
時がゆっくりと衰えはじめ、憂鬱や不安に包まれたとき、もう一度あの夏の日々を思い返すなら、それは喜びでしょうか、それとも静かなまなざしでしょうか。皮肉でしょうか、それとも悔いでしょうか。
きっと、咲き誇る私たちも、穏やかに佇む私たちも存在していて、細やかな感性は消えることなく、心の奥でかたちを変えながら私たちに寄り添い、それぞれの「夏の小説」を綴っているのです。
今回は、アート団体「藏山Art Common」の六周年記念展では、東京のギャラリーを会場に選びました。
中国文化の文脈に最も近しいこの地で、私たちは写真という手段を通して、互いに寄り添うような対話を試みます。
出展作家名:張景翔、花甲瑞瑞、李政徳、張喜北、宗亜、家桐、畢欣然、王蘭、安正円、陳斯航、丁怡帆、李卡門、凌瀚遠、夏非、楊焔光、袁超傑、張静怡、邱聖達