王智恒個展「布について」
6月04日(水)
|Moon Gallery & Studio


Time & Location
2025年6月04日 13:00 JST – 2025年6月08日 19:00 JST
Moon Gallery & Studio, 台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ102
About the event
Moon Gallery & Studioで、王智恒による個展「布について」が開催されている。
王智恒は1996年中国・杭州生まれ。東京造形大学博士後期課程在籍。所属学協会:日本デザイン学会、日本色彩学会、形の文化会。デジタル技術と素材研究を交差させ、〈布〉という身近なメディアに新たな感覚の回路を開くことに取り組んできた。
本展では、物理シミュレーションと生物素材実験を基盤とする二つの代表作を通じ、虚構と実体が織り成す触覚的な鑑賞体験を提示する。
「共生」(2022)は、衣服を人と共生する「皮膚」と捉え、菌糸体、塩結晶、素上げ革など生物・鉱物由来の素材で作られた衣服を仮想的に体験できるインスタレーション。本作は、素材の培養過程を示すパネルや3DCGアニメーション、来場者のジェスチャーに呼応して生成されるバーチャル・テキスタイルを通じ、地球環境と人間の営みを持続可能な互恵・共生の循環システムとして再構築できるかどうかというものづくりの可能性を問いかける。
「Fabric」(2025)は、リアルタイム3DCGと物理演算によって布の厚み・柔軟性・光沢・ドレープ性を高精度に再現するインタラクティブシステム。来場者は照明や視点を切り替えながら仮想布を操作でき、隣に設置された実物の布サンプルと見比べることで、視覚だけでなく身体感覚も喚起される「触れるように見る」体験が得られる。
王は科学的検証に裏づけられたテクノロジーを、感性の回路をひらく装置へと転換し、デジタルとオーガニックの狭間に立ち上がる新しい触覚文化を探究している。本展は、その成果を体験的に示す場となる。
受賞歴:
2017、ドイツ文化評議会、German Cultural Council 入選
2018、中国美術学院 、白金クリエイティブ賞、金賞・陳楠審査賞,
2022、東京造形大学、Zokei賞・首席卒業
2024、「SICF25」 EXHIBITION部門 入選,IAG AWARDS 2024 EXHIBITION 入選
2025、GOOD DESIGN(グッドデザイン) NEW HOPE AWARD 2024 入選
個展・グループ展:
2017、ドイツ Anhaltisches Theater Dessau、シアターメモリアル メディアアート展
2018、中国美術学院、「新鋭デザイナー(学部)10人展」
2021、中国国家航天局、中国深圳 「宇宙と文化芸術展」(2点出展)
2021、まち・なか八王子、日本東京都八王子市、「デジタルメディアで拡張する現実」
2022、中国上海、Power Station of Art 「無辺境界」
2024、「SICF25」 EXHIBITION,IAG AWARDS 2024 EXHIBITION