閃麗慧個展「限りなく続く愛」
6月13日(金)
|Moon Gallery & Studio


Time & Location
2025年6月13日 13:00 JST – 2025年6月15日 19:00 JST
Moon Gallery & Studio, 台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ102
About the event
閃麗慧個展「限りなく続く愛」
展示会場:
Moon Gallery & Studio
東京都台東区北上野2-3-13、1F
展示会期:
2025年6月13日(金)〜6月15日(日)
13:00〜19:00(最終日17:00まで)
鉄筋コンクリートが組み上げられた都市のジャングルの中で、私たちは皆、時間に背中を押されながら進む「旅人」です。慌ただしい日常が感情を粉々にし、バーチャルな繋がりが本当のぬくもりを曖昧にする時代の中で、私たちは常に、隔たりを越えて心と心を結びつける力を探し求めています。その答えが「愛」なのです。
本展は「限りなく続く愛」をテーマに、童心の無垢さと思索が交錯する中で、世代や地域を超えた感情の共鳴場所を築こうと試みます。閃麗慧(Bling Shan)は、愛らしい「ミルクベア」を感情のメディアとし、柔らかな筆致で都市に生きる人々の不安の核心をほどいていきます。無垢な視点に宿る癒しのシンボルは、大人の世界をやさしく分解すると同時に、純粋な感情を詩的に再構築する試みでもあります。イラストの中で躍動する色彩の質感から、インスタレーションに含まれる「嗅覚の記憶」や「聴覚の物語」まで、五感に訴えかける体験はまるで心の鍵となり、観る人の深層にある「愛」と「希望」を呼び覚まします。
《波とそよ風》は、オーストラリアのザ・トゥエルブ・アポストルズ(The Twelve Apostles)から着想を得て、灯台を希望のメタファーとして描き出します。人生は海のように、ときに波に揺さぶられるもの。でも、心の光が消えない限り、私たちの航路には指針があります。一方、《蘭・親情》シリーズでは、祖母の逝去を感情の軸に据え、アクリル絵具の重厚さと余白の軽やかさの対比を通じて、「個の記憶」が「集団の共感」へと昇華していきます。キャンバスに筆で思いを植え込むことで、枯れた蘭の花は終わりではなく、愛が新たな形で「育まれていく」始まりとなるのです。
この個展は、ただの視覚の饗宴にとどまらず、「移ろいやすい時代において、いかに永遠を守るか」という問いを皆で考える対話の場でもあります。癒しに満ちたこの空間で、ミルクベアとともに、日々の中で失われかけたやさしさを取り戻し、アートを通じて、愛が時の中で限りなく続く瞬間に立ち会ってください。