李雨霏_Solo Exhibition
12月20日(水)
|Moon Gallery &Studio
Time & Location
2023年12月20日 13:00 – 2023年12月25日 19:00
Moon Gallery &Studio, 東京都台東区北上野2丁目3-13 上野ダイカンプラザ1F
About the event
「無邪気」
ーー平凡な現実の中、温かく小さな夢
本展のテーマである「無邪気」は、子どもの頃、私たちが自分の気持ちを第一に考えていたことに着想を得ている。自分の気持ちを大切にするからこそ、表現も素直でナイーブになる。成長するにつれ、私たちは現実の世界や複雑な社会に適応するため、主動的または受動的に感情を抑制することを学ぶ。本展は、日常生活で「恥ずかしくて表現できない」感情を表現することで、目まぐるしい日常生活の中で少し立ち止まって夢を見ることができるような、束の間の現実逃避の空間を作り出そうとするものである。
本展で展示される作品のほとんどは、小さな紙に描かれたもの。小さなイラストレーションだが、そこには作者の人生に対する細やかな思いが詰まっている。また、本展では作者の手作り絵本も展示されている。 子どもたちの遊び心あふれるイラストとともに、作者の詩を読み、ゆっくりとした時間を刻むイラストの力を感じてほしい。お帰りの際には、作家が描いた雪だるまのしおりをお持ち帰りいただける。本展の作品を通して、みんな自身の感情や思いを感じ取っていただければ幸いである。 いわゆる普通の感情の細部にこそ、私たちが注目し、大切にする価値がある。
中国東北部に生まれ、現在は日本に住むアーティストの李雨霏は、主に色鉛筆で作品を描き、作品の大部分は点で描かれている。ここ2年ほどはオイルパステルの使用も加わり、ティッシュペーパーでオイルパステルの色をこすり合わせて背景色とし、その上から色鉛筆で主題を形作っている。李雨霏の故郷である中国東北部は寒冷な気候で、冬は長く厳しい。故郷の自然環境の影響か、彼女の絵にはしばしばさまざまな色の雪の結晶が登場する。また、李雨霏は絵の主体をドットで囲み、非現実感を表現することも多い。
今回の展示では、画用紙を使った伝統的な作品に加え、李雨霏は絵画というメディアを使った新しい試みも行っている。彼女が小学生の頃、クラスメイトはよく小さなメモを渡したり、描いた小さなカードを贈り合ったりしていた。李雨霏はこのような子供時代へのノスタルジーに基づき、薬局の処方箋袋、使用済みの封筒、パッケージの硫酸紙、レシートなど、画用紙以外の紙を使った作品を試み始めた。日常生活の瞬間を記録するもうひとつの可能性は、作品に子供らしさを与えている。
ワークショップ
身近にある "役に立たない "紙を使って、最近の出来事を記録してみよう!
開催期間:2023年12月23日
活動内容:
18:00~18:30 アーティスト李雨霏が作品のインスピレーションや裏話を紹介します。作品の裏話を聞くことで、より深く作品を感じていただけます。
18:00~20:00 ラッピングペーパー、レシート、使用済み封筒など、日常生活で不要になった紙をお持ちください。アーティスト李雨霏の指導のもと、「最近体験した美しい瞬間」をテーマに絵画を制作します。
アートを創作する過程で絵画の力を感じ、アートの中にある生命を感じ、分かち合う温かさを解き放つことができればと願っています。