劉志乾個展「鞋鏡塑魂」
Fri, Jun 26
|Moon Gallery 2 & 汐Café


Time & Location
Jun 26, 2026, 1:00 PM GMT+9 – Jun 28, 2026, 7:00 PM GMT+9
Moon Gallery 2 & 汐Café, 3-chōme-31-13 Ryūsen, Taito City, Tokyo 110-0012, Japan
About the event
『鞋面塑魂』劉志乾(ASSAIL76)
スニーカーは本来、身体運動のために生み出された工業製品である。
そこにはスピード、競技、流行、そして個人の記憶が刻まれている。
人々が履き、使い込み、収集し、あるいは手放していく過程の中で、スニーカーは単なる履物を超え、時代と個人との関係を映し出す「アイデンティティの象徴」へと変化していく。
『鞋面塑魂』シリーズは、廃棄されたスニーカー、防毒マスク、スキーゴーグルを主な素材とし、それらを解体・再構築することで、本来の実用性を失った物質に新たな生命を与える試みである。
作品の中で、スニーカーはもはやスニーカーではなく、マスクもまた単なるマスクではない。それらは融合し、人間と物質のあいだに存在する新たな生命体として立ち現れる。
マスクは本来の顔を覆い隠す一方で、人々が抱えるアイデンティティへの欲求をむしろ露わにする。消費文化を象徴するスニーカーは再構成され、新たな「社会的な顔」として現れるのである。
本作品は、ひとつの問いを投げかける。
私たちはブランドや流行、消費行動によって自らを形づくっているのか。
それとも、そうした物質や記号によって、私たち自身が定義されているのだろうか。
また、アーティストは創作素材として、役目を終えた古いスニーカーを選んでいる。
かつて誰かの生活や運動、成長の時間をともにしてきた物たちは、使用価値を失った後、新たな意味を与えられる。
作品は、素材の再生と変容を通じて、消費社会における「忘却」「記憶」「再生」というテーマを探求している。
『鞋面塑魂』は、スニーカーについての作品ではない。
それは人間についての作品である。
時代によって形づくられ、消費文化に囲まれながらも、なお本当の自己を探し続ける人々についての物語である。
そして本展を通じて、捨てられたものが新たな価値を獲得し、再び生命を得るという、「廃棄と再生の循環関係」を表現することを目指している。
作家紹介
劉志乾(ASSAIL76)
1994年、中国生まれ。
2025年より北海道を拠点に活動し、個人のアートインスタレーションスタジオを主宰。
2022年にアートインスタレーションシリーズ「Sneaker Mask」を立ち上げる。中国の「漫遊芸術祭」への出展を契機に、源聚隆創文化伝播有限公司より制作依頼を受け、スニーカーマスクを主軸とした作品制作を展開している。
展示風景




