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久美尖措 個展「タンカの世界:チベット仏教絵画の伝統と継承」

Thu, Jul 16

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Moon Gallery 2 & 汐Café

久美尖措 個展「タンカの世界:チベット仏教絵画の伝統と継承」
久美尖措 個展「タンカの世界:チベット仏教絵画の伝統と継承」

Time & Location

Jul 16, 2026, 1:00 PM GMT+8 – Jul 20, 2026, 7:00 PM GMT+8

Moon Gallery 2 & 汐Café, 3-chōme-31-13 Ryūsen, Taito City, Tokyo 110-0012, Japan

About the event

タンカとは、チベット語で「巻ける絵」を意味し、チベット仏教文化に固有の絵画芸術形式である。その制作過程は即興に委ねられることはなく、千年以上にわたって継承されてきた儀軌と法度に厳格に従う。本展でご覧いただくのは、絵師・久美尖措の作品である。


久美尖措は1971年、青海省黄南蔵族自治州同仁県年都乎郷年都乎村に生まれた。この地は「熱貢(レゴン・Rebgong)」と呼ばれ、熱貢芸術の発祥の地である。13歳の春、熱貢派タンカ絵師・佐巴に弟子入りした少年は、最初の数年間、絵筆に触れることを許されなかった。線、線、ひたすら線――度量経に従う仏像の比率を、手と目に焼き付ける訓練である。


タンカの制作は、度量経への厳格な遵守から始まる。仏像の顔立ち、印相(手の形)、姿態、さらには背景となる山水の分割比に至るまで、すべて細密に定められている。色彩については、伝統的なタンカは金、銀、珊瑚、トルコ石、朱砂などの鉱物宝石や、サフランなど青蔵高原特有の植物を粉砕した天然顔料を用いる。大地がもたらすこれらの色彩が、タンカに歳月を経てもなお鮮やかさを失わない質感を与えている。一枚の作品が完成するまでには、しばしば数ヶ月単位の時間を要する。効率や量産とは別の論理で、一筆一筆を継承の務めとして積み重ねるのである。


「絵師の仕事は単なる創作ではなく、文化と信仰を伝えることだ」は、久美尖措は常にこう語る。彼はこれまでに、チベット族、トゥー族、漢族、モンゴル族など多民族にわたる66名の弟子を育成してきた。絵画の基礎技法を伝えるだけでなく、仏教知識と品行の修養を重んじている。彼にとって、タンカの継承とは技法の伝達に留まらず、精神的ないとなみなのである。


本展で展示されるすべての作品は、久美尖措自身の手によるものである。顔料は大地に由来し、線は度量経に従い、時間は月単位で積み重ねられる。これらは商品ではなく、代々の絵師が身と心をもって受け継いできた文化の灯火であり、タンカが信仰と芸術の両次元をどのように内包し、この雪域高原から発せられる静謐な力がどのように現代へと流れ続けるのかを、来場者のみなさまと共に考えていくためのものである。




作家紹介


絵師・久美尖措(Kyubi Senso)


1971年、青海省熱生まれ。

13歳の春、熱貢派タンカ絵師・佐に弟子入りした少年は、最初の数年間、絵筆に触れることを許されませんでした。線線、ひたすら線一一度量経に従う仏像の比率を、手と目に焼き付ける訓練です。

1997年、ギネス世界記録となる618メートルのタンカ<中国チベット族文化芸術彩絵大観>制作に参加。当時26歳。「三ヶ月、自分の小ささを思い知る時間でした」と本人は振り返ります。

その後、2003年に全国「新人推薦」コンテスト青海大会成人(美術)部門の省内トップ10賞を受賞。同年から多民族の弟子66名を育成し、藏族・回族・漢族の枠を超えて熱責タンカの伝統を伝えています。

2006年第二回 熱貢芸術作品大汇展•第一等賞。

2007年 中国・青海熱タンカ芸術品博覧会・栄誉証書。

2013 年 県級無形文化遺産・伝統美術(熱芸術)代表的継承者に認定。

「絵師の仕事は創作ではなく、伝えること」一一彼の言葉です。



作品鑑賞



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