程心玥 × 奚嘉麗二人展「Traces of Light」
Wed, May 20
|Moon Gallery & Studio


Time & Location
May 20, 2026, 1:00 PM GMT+9 – May 24, 2026, 7:00 PM GMT+9
Moon Gallery & Studio, 台東区北上野2-3-13 上野ダイカンプラザ102
About the event
本展「TRACES OF LIGHT」は、「光」をテーマに、人と世界のあいだにある小さくても確かに存在する“つながり”を表現しています。
二人の作家はともに多摩美術大学日本画専攻に在籍し、それぞれ異なる経験や視点から、岩絵具を使って、言葉でははっきり説明できない感覚を描いています。記憶、時間、自然、そして人と人、人と外の世界、人と自分自身との静かなつながりについての作品です。
程心玥の作品では、都市の風景、キノコ、光などが主なモチーフとして描かれています。彼女は、日常の中にある見過ごされやすくい、小さな瞬間に注目し、光の流れや空間の重なりを通して、世界と世界の見えない関係を表現しています。夜の街、浮かぶ星の光、静かに育つキノコ――それらは現実の存在でありながら、別の世界へ続く入口のようにも見えます。彼女の作品の中で、光は目に見えないエネルギーのように、離れた存在を静かにつなげています。
奚嘉麗の作品は、「旅の記憶」をテーマにしています。旅の中で感じた短く曖昧な感覚を集め直し、ラクダや「容器」といった象徴的なイメージを通して、時間がどのように感情や記憶を残していくのかを考えています。忘れてしまったように見える風景も、本当は消えてしまうのではなく、見えない器の中に静かに残り続けています。彼女は、消えていく記憶と残り続ける感覚のあいだを描きながら、自然と人との新しいつながりを探しています。
二人の作品は出発点こそ異なりますが、「光」と「つながり」というテーマの中で静かに重なり合います。光は、普段見えにくい感情や記憶を照らし、遠く離れた存在にも小さな共鳴を生み出します。展示作品は、記憶のかけらのようでもあり、物語を入れる「器」のようでもあります。そして鑑賞する人に、自分と世界、自然、他者とのあいだにある、やさしく繊細なつながりをもう一度感じてもらうことを願っています。
その小さな「光の跡」は、人と世界が近づいた時に生まれる、大切な証なのかもしれません。
